学業の神様がいる神社として有名な、福岡県の太宰府天満宮へ参詣してきました。
九州最大の都市部である福岡市を旅の拠点に、いいホテルで寛ぐ贅沢な楽しみ方と併せて単なる観光ではない旅として計画を立てました。
今回は短い時間で予定通りに行程を楽しむために、移動する交通手段をすべて電車にしています。事前にネットで時刻表と交通費を調べておいてからの旅行です。
(1)旅行の計画はスキマ時間で済ませました
2020年の新型コロナウイルス感染拡大前後から、自分の身の回りでもなかなか辛いことが多く続きました。こんな時はパワースポットを訪れて物事の流れを変えることも大事ではないかと考え、今回の太宰府天満宮参詣を計画しました。
参詣に行くこと自体は漠然と頭にありましたが、全てを電車移動にして1泊2日での行程にまとめること、宿や電車の予約をネットで済ませることは仕事の合間などに調べて半日かからずに終えました。
(2)計画した太宰府天満宮への旅行は実際、どうなったのか?
今回の行程は1泊2日ですからそれほど多くのスポットは回れません。
観光とは全然かけ離れた自分の用事もありましたので尋ねる場所を厳選して、その分ゆっくりした時間を楽しむことにしました。以下が実際の体験談です。
2020年6月 1日目
JR博多駅到着、すぐにホテルに荷物を預けると手ぶらで動ける
JR博多駅到着後、まずは荷物をホテル(都ホテル博多)のロビーに預けます。
チェックインは15時からですが、荷物は預けられます。
今回宿泊するホテルに限らず、九州の代表的な玄関口であるJR博多駅近辺には大小数多のホテルがあります。
また、近年では博多駅とシームレスに商業施設も集積されています。
旅先での急な用件や不足に気づいたアイテムの購入などにも困ることがありません。
福岡県の有名な郷土料理も一通りは揃っていますから食についても選び放題です。
福岡県、福岡市に訪れる際に旅の拠点としてJR博多駅を意識すると宿泊を中心とした利便性は言うことがないでしょう。
博多駅近郊は飲食店が充実!福岡ならではの昼食を楽しむ
ホテルロビーで荷物を預けたら、昼食は福岡ならではのものが食べたいなと考えました。
そこで福岡名物の1つであるもつ鍋の専門店「おおやま」を選びました。(今回訪れたのは博多駅そばの商業施設、KITTE内の店舗)
もつ鍋といえば大鍋で野菜とモツを煮込むリーズナブルな料理。
博多発祥の郷土料理ですが実は昼間から食べられるお店は限られています。
やはり夜にお酒と一緒に楽しむケースがほとんどですからね。
更に、元来が大鍋を皆でつついて食べる鍋料理なので、おひとりさまだとちょっとハードルが高いメニューです。
その点、「おおやま」は一人でも店内に入れる雰囲気なのです。
メニュー表の中から「お一人様限定もつ鍋セット(税別2,890円)」を頼めば1人前の小鍋でもつ鍋が楽しめます。
もつ鍋の味付けも王道のみそだれ、しょうゆだれから選べます。
更に追加で馬刺し(税別1,180円)や牛タンステーキハーフサイズ(税別800円)を頼むことも可能。
「おおやま」さんは九州の味にこだわるお店ですから、私は馬刺しを注文しました。
昼から食す馬刺しの旨味。誰かに気を使うこともなく、アツアツのもつ鍋を一人で思う存分楽しむ。
JR博多駅近郊の飲食店でちょっと贅沢なランチを考えている方にはぜひお勧めしたい有名店です。
自然に囲まれた歴史的建造物の美を味わいながら「学問の神様」太宰府天満宮での参詣
いよいよ今回の旅のメインイベントであります、太宰府天満宮へと足を踏み入れます。
大鳥居を潜り抜けますときれいに整備されたお庭がお出迎え。
もうこの時点で太宰府天満宮に来てよかったと思えるほどの立派な庭園です。
大きな池に三連に架けられた小橋をわたり、神社の本殿へと向かいます。
東京の大きな神社と比べるとコンパクトに感じる方もおられるでしょうが、山裾に抱かれた場所に静かに立ち並ぶ低層の社殿群と広大な庭園が大宰府天満宮の大きな特徴だと思います。
神社がパワースポットとよばれるようになって久しいですが、太宰府天満宮は山の緑、池の水面、掃き清められた地面、時間がたった建築物の赤、すべての色がバランスよく目に入り何時間いても飽きないと感じます。
とはいえ、お祓いを受けるには約30分かかりますし、時間帯も夕刻になっていましたからお祓いの希望を社務所に申し出ます。
社務所は本殿隣りにありますが、少しわかりづらいかもしれません。
恐らくお札やお守りを提供している窓口に申し出ても案内してくれると思います。
なお、個人的な話ですが旅から戻ってすぐに、お祓いの効果を早速感じています。
気の持ちようではあるのでしょうが、何か困ったことがあったり、辛い気持ちの時には気分転換を兼ねて旅をすることはやはりいいことなのでしょうね。
行列ができてなければ是非見てほしい!スターバックス太宰府店は独特な建築物
参詣後、大宰府天満宮の門前町に戻ってきて、スターバックス太宰府店(建物が独特で有名)にて休憩。これは予定外の行程でした。
お昼ご飯をいただいた後、ここまで電車の乗り継ぎと徒歩での移動が続いていたためさすがに疲れています。太宰府の参道には今風のカフェや昔ながらの喫茶店など、ちょっと休憩をするにはちょうどいいお店が数多くあります。
今回訪れたタイミングでは奇跡的に待ちの行列がなかったため、かねてから気になっていたスターバックス太宰府店でコーヒーをいただいて休憩します。
まさかすんなり入れると思っていなかったので完全に予定外です。
ここは建築家の隈研吾氏が設計したことで有名な店舗で、一見してすぐにただのスタバではないことがわかります。
複雑に組み合わされた木材と自然光の採光にこだわった薄暗い店内が特徴的で、建築物に興味のある方ならばきっと楽しめるスペースでしょう。
私もアイスコーヒーをいただき、ここまでの旅の疲れを癒しました。
今回はスターバックスを利用しましたが大宰府の参道には多種多様なお店が立ち並んでいます。
門前町の参道は両脇に昔からのお店、土産品店、最近できたばかりのおしゃれなお店等が約80店舗立ち並んでいます、
大宰府天満宮の行きか帰りで、ゆっくり見ながら移動することになるでしょう(土日祝日だと参拝客もかなり多いです)。
参道は実に賑やかですから、ちゃんと1店1店を丁寧に見て回れば片道でも1時間はかかるのではないでしょうか。
梅ヶ枝餅、明太子、郷土菓子などが全て揃っており福岡土産には困らないこと請け合いですから、観光目的での旅ならば外せないスポットでしょう。
福岡の玄関口に隣接する博多阪急で買い物を済ませる
JR博多駅に到着して駅構内に入った時点で18時10分でした。
ここからは観光とは言えませんが、JR博多駅に隣接する2つの商業施設で買い物を楽しみます。
最初に、駅とシームレスに連結している博多阪急へ向かいます。
博多阪急は九州最大規模クラスのデパートで、飲食店街まで合わせると10階建てにもなります。なんといっても有名デパートですから、そうそうたるブランドが揃っています。
今ではブランド品もいろいろなお店で買えるようになっていますが正規店がこれだけ並ぶとやはり華やかさがありますね。
今回私が博多阪急を訪れたのは、プレゼントの物色と丸善博多店(書店)への立ち寄りを同時に済ませるためでした。
(丸善博多店は正確には博多阪急と連結しているAMUプラザ博多のテナントです)
ちょっと気の利いたプレゼントを準備するには、博多阪急のような大きなデパートだとかなりの高確率で贈答用のラッピングまで含めてワンストップで済むのが便利です。
また、丸善博多店は福岡県内にいくつかある巨大書店のなかの1店です。
JR博多駅を旅の拠点にすれば書籍を買うには唯一かつ絶対の書店になるでしょう。
私は仕事用に読みたかった本を物色することと、子供に本を買ってあげるために立ち寄りました。
今回の用事は2つだったので買い物自体は18時50分には終了しました。
博多阪急はやはりデパートなのでお値段もそれなりにしますが、継ぎ目なしで連結している隣のAMUプラザ博多には雑貨中心に店舗が並んでいます。
複数フロアぶち抜きで東急ハンズも入っていますし、ワンフロア使った広々とした無印良品もあります。
気になる方はこちらも旅の予定に入れるとどうでしょうか。
JR博多駅そばにある圧倒的な品揃え、ヨドバシカメラ博多で買い物をする
次に、ヨドバシカメラ博多店へ向かいます。博多阪急とは細い道を1本挟んだ隣にありますから移動も楽々です。
18時50分に博多阪急を出て、19時ちょうどにヨドバシカメラ店内で買い物をしています。
実は全国でも店舗数そのものはそれほど多くはないのがヨドバシカメラですが、電気店とは思えない圧巻の規模は博多店も同様です。
家電品や付随する細々としたオプション品まで全て揃うのではないでしょうか。
私が今回立ち寄ったのはテレビを購入するため。
たまたま今回の旅の直前にテレビが壊れてしまい、どうせ購入するならば品揃え豊富な中から選ぼうと思い立ち寄った次第です。
テレビをそんなに短時間で選んで買えるのか?という方も多いかと思いますが、サイズ、予算感、ブルーレイレコーダーとメーカーを合わせたい、という複数の条件がありましたので
すぐに決められると考えて、ここでの買い物を旅程の中に組みこんでいます。
朝から1日中移動で少々疲れていましたので、手早く購入するテレビを選びます。
買い物が終了したのが19時50分。これでようやくホテルへと戻ります。
半日をハイクラスホテルで優雅に過ごす、都ホテル博多での夜
今回宿泊した宿は都ホテル博多。
JR博多駅筑紫口を出てすぐの正面にあるホテルです。ランクでいえばハイクラスの宿といえるでしょう。
都ホテル博多はずっと博多駅筑紫口そばで営業しておりましたが、2017年から約2年間というかなり長期間工事が続いておりました。
2019年9月に全面リニューアルオープンしています。
その時から博多を代表するラグジュアリーホテルの1つであるこのホテルに一度は泊まってみようと思っていたのです。
今回の旅は観光地こそあまり回りませんが、このハイクラスな空間を12時間以上味わい尽くすことがもう1つの目的でもありました。
まだピカピカのファニチャーに、さすがハイクラスホテル!と納得させられる調度品の数々。今のライフスタイルに合わせたこの部屋でゆったり過ごすだけでも充分なリラクゼーションだと思いませんか?
夕食をルームサービスでオーダー、くつろいだ空間で舌鼓を打つ
実は20時にホテルへ戻ってきたのも計画通りの旅程です。
夕食はホテルのルームサービスを利用して、部屋で家族水入らず状態で楽しみます。
家族で頼んだメニューは以下の通り。
ステーキセット(税別2,980円)
お肉はとっても柔らかくてスッと噛み切れる状態。コクのあるジャポネソースはホテルならではの味わいでした。
また、驚くのがつけあわせの野菜類。キャベツと玉ねぎのソテーはステーキソースと肉汁がよく絡み、柚子胡椒のサラダが重たいステーキの口当たりをすっきりとさせてくれます。
どれも野菜が持つ力強い味わいが肉の旨さに負けずにしっかりと自己主張をしているのです。
博多明太子丼(税別1,480円)
明太子丼は博多でしか食べられないぷりっぷりの明太子が非常に美味しかったです。昆布締めの上品な香りと、トウガラシのピリリと効いたスパイシーな明太子の味でご飯がどんどん進んでしまいます。九州名産の高菜とごぼうの松前漬けものっていて、途中からはダシ汁を入れて茶漬けとして二度楽しめます。
部屋内に準備されているビールとも合います。
これを宿泊フロア最上階の11階、家族だけの空間で楽しみながら博多駅近辺の夜景を楽しみます。新幹線が好きな息子も食事をしながら発着する新幹線を見ながらの時間を堪能しています。
夕食をゆっくり楽しんだ後は、お風呂です。
都ホテル博多は温泉もあって、最上階の温浴施設を利用することとします。
温浴施設は男女で分かれた大浴場と、男女共用の屋外スパで構成されています。
今回は息子と一緒だったことで水着を持っていかなかったため屋外スパは利用しませんでしたが、大浴場を使わせてもらいました。
熱々の大きな湯船で足を伸ばしてゆっくり湯浴びを楽しみます。
お風呂上りはふっかふかのベットにそのまま倒れこみ、日頃の疲れを癒します。
2020年6月 2日目
都ホテル博多で正午のチェックアウトまでをゆっくり過ごす
朝の目覚めはいつも通りの時間でした。
妻はごろごろしながら部屋に備え付けのTVに持参したゲーム機(NintendoSWITCH)を繋いで遊び始めました。
私は明けていく朝の街並みを窓辺に見ながら、持参したパソコンで仕事を進めます。
せっかくの旅行で仕事は人によっては考えられないでしょうけれど、個人的には非日常のこういう空間では生活感がないため、子供が起きてくるまでの間は生産性が飛躍的に上がるのです。
室内にある浴槽で朝風呂もいただき、本当に寛げる時間が流れていきます。
都ホテル博多はチェックアウトが12:00と、本当にのんびりとした過ごし方ができました。
今回の旅は太宰府天満宮参詣以外の予定をほとんど入れずちょっと買い物をして後はハイクラスホテルで寛ぐ、という実にシンプルな1泊2日の旅行となりました。
すべての移動を時間が読みやすい電車にすることで滞在期間中どこでも慌てることなくゆっくりとした時間を過ごすことが可能となります。
ただ、ゆっくりしたいという1泊2日の旅行を検討される方の参考になれば幸いです。
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