巡ったスポットは厳選した8ヶ所。計画表作成で最大の難関はバスの時刻表
今回のテーマは2020年1月21日(火)・22日(水)で行った山梨旅行。
父親の実家が山梨のため小さい頃から何度も訪れていて、奥さんも連れて行ったことはあるものの、2人で観光を目的とした山梨旅行は初めて。
行きたいスポットは2~3日ほどでピックアップでき当初は10ヶ所ほど予定していましたが、計画表を作るために移動手段や時刻表を調べる中で大きな壁にぶつかることに。
それは、『ちょうど良い時間のバスがない…』ということです。
お恥ずかしながらペーパードライバーである自分は、旅行先では電車・バスなどの公共交通機関を利用することがほとんどなので、その問題点をどう解決するかが山梨旅行の計画を立てる上でのカギでした。
結果、2ヶ所ほどの観光スポットを削り(泣)、再び時刻表とにらめっこしながら試行錯誤すること実に1週間。
なんだかんだで約2週間ほどかけ無事?に完成し、常に時間と戦っていた「山梨旅行記」を是非ご覧下さい。
山梨旅行のスタートはバスツアーでも大人気!「桔梗信玄餅工場テーマパーク」見学
7時05分発の高速バスでバスタ新宿を出発し、約2時間後の8時55分に目的地の最寄りの一宮バス停に到着。
最初の目的地である「桔梗信玄餅工場テーマパーク」へはバスでの移動が困難で、当初は石和駅でレンタルサイクルを利用する予定でしたが、旅行数日前に親戚から『午前中であれば車を出してあげる』との連絡をもらいお言葉に甘えることに(笑)
高速バスの一宮バス停から「桔梗信玄餅工場テーマパーク」までは車で10分ほどですが、事前に問い合わせたところ石和駅からは自転車で20分ほどで行けるようです。
平日ということもあり場内も空いていて、見学も買い物ものんびり楽しめました。ですが、売店の方に聞いたら休日はバスツアーで来る人でスゴイみたいですよ。
工場内の見学はゆっくり回っても40分ほどあれば大丈夫でした。おみやげ屋さんやカフェも併設されているので、のんびり楽しみたい場合は1時間30分ほど所要時間を見ておいた方が良いと思います。
山梨県が誇る名将・武田信玄公を祀るパワースポット「武田神社」
当初は石和温泉駅を12時06分発、もしくは12時32分発のJR中央本線で石和温泉駅を出発する予定でしたが、車移動で次の目的地「武田神社」へ。
ちなみに電車で移動した場合は、石和温泉駅から甲府駅までは7分ほどで、甲府駅から武田神社までは路線バスで8分と近いです。
武田神社はその名のとおり山梨の名将・武田信玄公をお祀りする神社で、1919年に建立されました。
延命長寿や万病退散のご利益があるとされる「姫の井戸」の御神水や、「三葉の松」は全国でも珍しい黄金色になって落ちることから金運のご利益があるなど、パワースポットとしても人気を集めています。
春は桜、秋は紅葉が綺麗で、神社の入口では甲冑を着て写真撮影もできたりもします。武田信玄がデザインされている御朱印や御朱印帳もオススメです(自分も御朱印帳を買いました)。
なお、宝物殿を見学しないのであれば所要時間としては20~30分ほど見ておけば大丈夫だと思います。
住宅街にひっそりと武田信玄公が眠る「武田信玄公墓所」
武田神社から歩くこと10~15分。住宅街の中に武田信玄公が眠る「武田信玄公墓所」があります。
護国神社入口というバス停からでも歩いて10分ほどで着きますが、お寺や神社のように規模が大きくないため『本当にこんな住宅街にあるのんだろうか?』と不安になりながらもスマホのGPSを頼りに歩いていくと、風林火山の旗が見えてきます。
こちらのお墓は亡骸を火葬され3年間ほど埋葬されていた場所と言われています。
この他にも信玄公のお墓は、山梨県内では大泉寺と恵林寺、さらに長野県の諏訪湖・長岳寺・竜雲寺、愛知県の福田寺、和歌山県の高野山、京都府の妙心寺など至るところにあります。
所要時間は10分を見ておけば大丈夫ですが、バス停までの時間を計算して調整することをオススメします。
信玄公のお墓参りを終え、当初は護国神社入口からバスで駅に戻る予定でしたが、ちょうど良い時間のバスがなかったため散歩ついでに甲府駅まで帰ることに。
甲州夢小路にひっそりと佇むレーズンサンドが美味しい「葡萄屋kofu」さん
甲府駅と武田神社は一直線の緩やかな坂になっていて、その途中に護国神社入口バス停もあります。神社から駅方面へは下り坂で、「武田信玄公墓所」から甲府駅へは歩いて30分ほどで着きました(武田神社・甲府駅間も徒歩で約30分)。
甲府駅北口にある甲州夢小路には約20店舗ほどの飲食店や雑貨屋さんなどがあり、「葡萄屋kofu 甲州夢小路店」のレーズンサンドが美味しいとの口コミを見たのでお買い物に。
お店を探すのに少々手こずりましたが何とか発見し、目的のレーズンサンドをゲット。
レーズンサンドはシンプルなものから紅茶や大吟醸を使ったものと数種類あり、その他にも、ぶどうパン、生レーズン、ワイン、無添加・無加糖のぶどうジュース、お酢など、ぶどうを使った様々な商品が並んでいます。
また、店先にはテラス席もあるので、レーズンサンドを食べながらちょっとひと休みなんて時間も楽しめますよ。
お昼ご飯は山梨のB級グルメ「奥藤本店」さんの鳥もつ煮とお蕎麦
武田神社やそこからの移動で結構歩いたこともあり、お腹の空き具合も程よい感じに(^O^)
山梨と言えば鳥もつ煮が有名で色々なお店で提供されていますが、中でも有名なのが「奥藤本店 甲府駅前店」さんです。甲府駅の南口にあります(系列店あり)。
おすすめは何と言っても鳥もつ煮ですがお蕎麦も美味しく、自分はお蕎麦と天丼のセット、奥さんはお蕎麦と鳥もつ煮のセットを注文。
お蕎麦の香りもよく、最初お蕎麦だけで食べてみたら風味もしっかりと味わえるので、お蕎麦好きにはオススメです。鳥もつ煮も全くクセがありませんので、山梨に訪れた際にはおさえておきたいですね。
なお、武田信玄像も南口にあるので是非見てみてください。
今回の旅行のメイン、富士山を独り占めできる客室露天風呂
1日目の観光はこれで終了で、いよいよ今回の旅行のメインでもある宿に移動。
宿は河口湖畔にありそこまでは路線バスで移動。JR中央本線や富士急行を乗り継いでも移動できますが、乗り継ぎが悪かったりすると時間がかかってしまうので、疲れるのを覚悟で路線バスを選択。
甲府駅を15時40分発の富士急バスで出発し、富士急河口湖駅に着いたのが17時。河口湖駅からは無料送迎バスが利用でき、揺られること約10分で今回の宿「レイクハイランドホテル みづのさと」に到着。
以前に愛知県の蒲郡に旅行した際に初めて露天風呂付き客室に宿泊して以来心を奪われ、旅行するにあたって最初にしたのがホテルの予約でした(^^ゞ
目の前には絵画のような富士山の大パノラマが広がり、誰にも邪魔されることなく富士山を独り占めしているかのような絶景。24時間いつでも入れるため夕焼けや朝陽を見ながら入れますし、大浴場や展望露天風呂もあるのでお風呂好きにはオススメです。
2日目の観光スタートは富士山の歴史を学べる「富士山世界遺産センター」
ホテルを9時前にチェックアウトし送迎バスで河口湖駅に移動。駅にはコインロッカーもあるのでキャリーバッグなどの荷物があっても安心です。
2日目の観光は「富士山世界遺産センター」からスタート。河口湖駅から同センターへは無料巡回バスで5分ほどで到着します。
ただし、このバスは運行が順周りのみで逆回りがありません。そのため、同センターから河口湖駅に戻るには順周りで周ってくるしかなく、約25~30分ほどかかる点に注意が必要です。
施設内では、和紙でデザインされた15mの富士山によって四季や一日の流れが照明で演出されていたり様々な展示物が飾られているので、富士山の歴史を色々と学べたりしますよ。
また、展望台から富士山を眺めることができるので写真スポットとしてもオススメですし、カフェもあるのでのんびりもできます。
所要時間は50分ほど予定していましたが、30~40分くらいでも十分に見て回れますよ。
海外のパンフレットにも使われている絶景「新倉山浅間公園」
2日目は行きたい場所があと3箇所あり、どう移動するか色々と調べていたらるるぶで富士山世界遺産ループバスとなんとも便利な手段を発見。
10箇所の主要観光名所や富士急行の駅などを周遊するバスですが、注意点が2つあります。それは、“1時間30分おき”な点と、先ほどの無料巡回バスと同じく“順周りしかなく逆回りがない”点です。よって、周り方がカギになってきます。
バス停から歩く時間や拝観時間などを含めて所要時間を計算するのが重要で、少しでも多く巡りたいのであれば、次(1時間30分後)のバスに乗る計画を立てる必要があります。
河口湖駅を11時00分に出発し、最寄りの忠霊塔入口(新倉山浅間公園入口)バス停には11時17分に到着。バス停からは歩いて2分ほどで「新倉山浅間公園」に着きます。
展望デッキまでは398段もの階段がありますが、海外のパンフレットにも使われるほどのあの壮大な景色は少々疲れてでも見る価値ありますよ!
一般の民家で味わえる山梨名物吉田のうどん「入山うどん」
山梨の名物と言えば「ほうとう」を思い浮かべる人も多いと思いますが、吉田のうどんもオススメですよ。
「入山うどん」さんは一般の民家で営まれているお店で、忠霊塔入口(新倉山浅間公園入口)バス停から3分ほど歩いた住宅街の中にあります。『こんなところのお店があるの?』と思ってしまいますが、川沿いにのぼりが立っているので分かると思います。
店舗と言うよりはご自宅をお店として営業しているので、実家のお座敷でご飯を食べる感じが余計に雰囲気を良くしてくれます。
吉田のうどんの最大の特徴は何と言ってもコシの強さ、ハッキリ言って硬いです(笑)。自分は馴染みがありますが、始めての人は硬さに驚くかもしれません。でもそれがクセになりますよ。
自分は「カレーうどん」、奥さんは「とろ玉うどん」を注文しましたが、2つでも1,000円しないほど驚きの安さ。近所にあったら間違いなく常連になっています。ご近所さんが羨ましい限りです。
富士山の湧水を体全身で感じられる神秘的な池「忍野八海」
忠霊塔入口(新倉山浅間公園入口)バス停を12時47分に出発し、富士山世界遺産ループバスに20分ほど揺られ次の目的地「忍野八海」に到着。
バス停自体が忍野八海のエリア内にあり、特に入場口があったり順路も決まっていないので好きな池から見て回ることができます。
湧水は冷たくて本当に美味しいので是非飲んでみてください。ペットボトルにも入れられますので、お水片手にお散歩するなんてのも良いですね。
湧水は本当に澄んでいて、見ているだけなのにマイナスイオンを浴びているような気分になれます。川や水草の流れ、魚が活き活きと泳ぐ姿はずっと見ていても飽きないですし、天気が良ければ水面に映る逆さ富士も見れたりもしますよ。
自分はバスが来るまで20分ほど待っていましたが、エリア内にはグルメやお土産やさん、地元で採れた野菜や果物の特売所など色々なお店がありますので、バスに乗り遅れない程度にのんびり歩いてみても良いかもしれません。
観光のラストは富士登山道の入口「北口本宮冨士浅間神社」
忍野八海バス停を14時38分に出発し10分ほどで、最後の目的地「北口本宮冨士浅間神社」に到着。
バスは神社の目の前に停車するので、下車するとすぐに鳥居と参道が見えてきます。
こちらの「北口本宮冨士浅間神社」の歴史は1900年以上と長く、781年の富士山噴火を機に現在の場所に建立されたと言われ、富士山の北口(吉田口)登山道の起点にもなっています。
「北口本宮冨士浅間神社」には日本古代の伝説的英雄「日本武尊(やまとたけるのみこと)」のパワーが宿り、さらには樹齢1000年の御神木がそびえ立つなど、日本屈指のパワースポットとして女性からも人気があります。
なお、「北口本宮冨士浅間神社」とその摂社である諏訪神社で行われる鎮火祭は、その名のとおり富士山の噴火を鎮める祭で「吉田の火祭り」としても有名です。
所要時間は30分ほど見ておけば十分足りますし、御朱印集めが好きな方は浅間神社と諏訪神社の2社でいただけますよ。
ゆっくりと疲れを癒してくれる「ふじやま温泉」で旅の締めくくり
旅の締めくくりは富士急ハイランド近くにある「ふじやま温泉」で、のんびり温泉につかることに。
当初は16時18分発の富士山世界遺産ループバスで富士山駅に行く予定でしたが、「北口本宮冨士浅間神社」での所要時間が30分ほどで済んでしまいバスの時間まで50分ほどあったため、歩いて富士山駅へ。スマホのGPSを頼りながらでしたが、駅へは約20分ほどで着きました。
「ふじやま温泉」の最寄駅は富士急ハイランド駅ですが、河口湖駅のコインロッカーに荷物を預けているために河口湖駅に移動。
富士山駅からは6分ほどで到着し、駅のお土産やさんで少しお買い物。「ふじやま温泉」へは無料巡回バスで10分ほどで移動できますが、ちょうど良い時間のバスがなかったのでタクシーで移動し、最終目的地「ふじやま温泉」に17時前に到着。
20時23分発の高速バスまで3時間ほどの時間が確保でき、平日ということもあって、のんびりと温泉で旅の疲れを癒すことができました。
おわりに
山梨旅行をするにあたって注意が必要な点、それはバスの時間です。
車移動をする方には不要な心配ですが、自分みたいに電車・バスなどの公共交通機関で移動する場合には、バスなどの時刻表をベースに各観光スポットでの所要時間などを決めることが重要になります。
無料巡回バスは30分~1時間に1本、富士山世界遺産ループバスも1時間30分おきなので、多くの観光地を巡りたいのであればバスの時間を元に計画を立てるのがオススメです。
ですが、富士山世界遺産ループバスは2日間乗り降り自由(1,050円)なので、2泊3日など日程に余裕がある場合はのんびり回れます。
観光スポット、レジャー施設、ご当地グルメ、温泉など、山梨旅行では様々な楽しみ方ができますので、機会があれば是非のんびりと行ってみてください。
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