帰省やたまの旅行でしかJRの長距離切符を使わないという人も多いですよね。もしかすると毎年の帰省や旅行知らないうちに損してるかもしれません。今回は意外と知られていないJRの乗車券の途中下車について解説していきます。
1.そもそもJRの切符の種類とは?
JRの切符には大きく分けて
- 乗車券
- 特急券
- グリーン券
- 指定席券
- 乗車整理券(ライナー券)
があります。(急行券もありますがほとんど使わないので今回は割愛します。)
2.乗車券とは
乗車券とは普通列車の普通車自由席を利用する運送(普通運賃)のためのものです。簡単に言うと皆さんが通勤等に使っている電車で出発地から目的地まで運んでくれると言う切符のイメージです。グリーン車や特急、新幹線はもちろんこの切符だけでは利用できません。
乗車券作成にはいくつかルールがあります。
出発駅と到着駅の経路において同じ線路を二度通ってはいけないと言うものがあります。
つまりどこかの区間を行ったり来たりする場合には複数枚の乗車券が必要となります。
乗車券の種類は以下の三種類あります。
- 片道乗車券=A駅からB駅までの乗車券です。
- 往復乗車券=A駅とB駅間で「ゆき」と「かえり」を同じルートで利用する場合の乗車券です。
- 連続乗車券=A駅からB駅で折り返すなどしてC駅までというように、片道または往復とはならない場合の乗車券です。
乗車券の有効期間と大都市近郊区
乗車券には距離に応じて有効期間が設定されています。基本的には乗車距離100キロまでの切符は一日、100キロ以上の乗車券については
Akm÷200km+1日=有効期間(小数点以下切り上げ)
によって算出される有効期限が定められます。Aは切符の距離です。
しかし大都市近郊区間内のみの乗車券は距離に関わらず有効期限は一日となります。
大都市近郊区間とは
大都市近郊区間は以下のURLの先に記された東京近郊区間・大阪近郊区間・福岡近郊区間・新潟近郊区間・仙台近郊区間の区間のことです。
特に東京近郊区間は広く、日光や松本まで含まれています。
途中下車
距離数が100キロを超える切符は途中の駅で何度でも改札の外へと出ることができます。これが途中下車です。ただし上記の大都市近郊区間内では途中下車できません。
例としては東京都区内-大阪市内のような切符は途中、浜松、名古屋、京都と途中下車することが可能です。しかしこれは乗車券のみの話なので新幹線等の利用についてはまた別です。
乗車券は長距離ならお得
JR運賃は移動距離が601km以上になると安くなります。これを利用し、出発地から一筆書きのように目的地を経由して戻ってくるルートを取れば、往復で切符を購入するよりも安上がりになります。
3.特急券
特急券は在阪線特急や新幹線に乗るために必要な切符で乗車券と合わせて使用します。基本的に料金は距離によって決められています。乗車券ほど様々なルールはありません。
特急の種類
- 新幹線特急券(指定席、自由席)
- 在来線特急券(指定席、自由席)指定席特急券には、座席未指定券を含みます。
指定席は追加料金が掛かりますが、確実に席に座れます。自由席は混雑時席に座れない可能性があります。始発駅から乗るのであれば自由席でも大丈夫ですが、途中駅から乗るのであれば指定席を取っておいた方がいいでしょう。
4.グリーン券
グリーン料金は実際に乗車する区間の営業キロによって計算しますが、特急(急行)と快速(普通)では料金が異なっています。また、特急・急行列車のグリーン車(個室を含む)・グランクラスをご利用の場合は、特急・急行券と一緒にグリーン券を購入する必要があります。
東海道線や横須賀線、総武線快速、湘南新宿ライン、上野東京ライン、宇都宮線、高崎線、常磐線等の普通列車グリーン車では、Suicaを利用した「グリーン車Suicaシステム」が導入されています。また、モバイルSuicaなら、Suicaグリーン券の購入も券売機に並ぶことなく、いつでもどこでも可能です。この場合、「モバイルグリーン料金」(事前料金と同額)が適用となります。
まとめ
今回は切符の種類やルールについて解説してきました。切符のルールを理解しておくとみどりの窓口でのやり取りや券売機での切符購入も楽になりますし、何よりお得に切符を購入することができます。是非参考にしてみてください。
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